このブランド、いろんな人に知って欲しい。。。”むーろぐ“管理人のひろむ(@mwwx)です。
「壁を、持ち歩く」をテーマに、レザーの上から建築材のパテを塗る独自の手法で作品を作り続ける『kagari yusuke(カガリユウスケ)』。
去年、白のコインケースと黒のキーケースを購入してからカガリユウスケのファンになりました。(購入した商品については、下記記事にて)
・壁を持ち歩く!?カバン作家「Kagari Yusuke(カガリユウスケ)」のコインケース、キーケースの壁感が凄い!!
通常の革とは違う経年変化、壁のような質感、そして作品一つ一つに漂う雰囲気がたまらなく好きで、カガリの小物で持ち物を固めていきたいと思っているところです。
先日、2年ぶりの開催となる新作個展「追複」へ行ってきました。
たくさんの作品をじっくり見ながら製作者側の声を直接聞ける滅多にない機会。もうね、興奮しました。
個展は2017年2月19日(日)まで開催されていて、誰でも無料で見ることが出来ます。気になるよ!という方がいれば是非実際に見てもらいたい。
個展では、写真OK、ネットへのアップもOKということだったので、当ブログで紹介したいと思います。
このブランド、なんだか応援したくなるんですよね。1人でも多くの方にこのブランドを知ってもらえたら嬉しいです。
新作個展「追複」を見に行ってきた
個展の開催場所は「3331 Arts Chiyoda」。
秋葉原と御徒町の間あたり。東京メトロ末広町駅からすぐの場所にあります。
元々中学校だった建物を利用して、展覧会や講演会など文化的活動の拠点として利用されているアートセンターになります。
こんな場所が秋葉原近くにあるなんて知らなかった。
部屋に入るとカタログ的な本をもらい、荷物を預かってもらいました。
個展を見るのは初めてでしたがこういう配慮は嬉しいですね。
普段はセレクトショップの一角に少し置いてある商品が、部屋いっぱいに並べられているこの光景を見ただけでかなりの興奮度。
最初から最後まで「すげー」「かっけー」「おもしろい」の3ワードぐらいしか発していなかったと思います。
それも作品一つ一つが面白いんですよね。ホントに。紹介していきますね。
まず、カガリの作品を初めて手に取った人はその「硬さ」に驚くと思います。
作品のほとんどは、革の上に建築材のパテを塗って、乾かし、そしてまたパテを塗っています。
そのため、新品の状態はホントに硬い。使いにくそうと感じるかもしれません。
何でそこまでするの?と思うかもしれませんが、繰り返しパテを塗るのには理由があって、それは、生地の縫い目をなくすためなんだそうです。だって、壁って縫い目ないじゃないですか?
ここまでこだわる姿勢がかっこいいですよね。
シワ加工の入ったバッグ。これも最初は硬い。使いづらいかもしれません。でも使うと柔らかくなり、馴染んでくる。
個展には何年か使い込まれた作品も展示されているのですが、新品と比べるどれも凄く柔らかい。革の動きが大きいバッグあたりは特に柔らかい。
一つ一つ汚れ方やヒビの入り方等、変化の具合が違ってくるんですけど、この経年変化は独特ですよね。普通の革製品にはないところです。
他の作品も見ていきます。
「壁布トート」という作品で、壁の写真をキャンパス地にインクジェットプリントしています。持ち手には電線が使用されていて、細かい部分のこだわりを感じます。面白い。
ものによっては制作に4ヶ月程度かかるものもあるらしいです。大変だ!
スタッフの方から「鉄筋を自分たちで切って、切ったところを削って滑らかにするんです。」なんてリアルな話しも聞いたりして、ちょっと出かける際に使いたいバッグですね。
壁の写真を3Dモデルに転写したシルバーリング。リングにも壁ですよ。すごいですよね。
コンクリートを身に着けるみたいで、カッコイイんです。欲しい。
「壁布」という作品で壁の写真がストールになっています。これは試着させてもらいましたが、大判のストールでとても使いやすい。広げてみると壁の柄なんですけど、ストールとして使うといい具合になるんですよね。アクセントにもなりますし、これは欲しい。
スニーカーは汚して履きたい!という方にはピッタリなアイテムだと思います。僕は黒が欲しいです。
財布、小銭入れ、ブックカバー、キーホルダー、キーケース、名刺入れ等。種類もたくさんありますね。
カガリユウスケは小銭入れ、キーケース、名刺入れ等の小物はかなり手を出しやすい価格で発売されています。
カバンは5、6万するのが普通ですし、モノによっては10万ほどするアイテムもありますが、小物はリーズナブル。名刺入れは3,000円代からありますし、小銭入れも5,000円前後です。
革製品であること、制作に時間がかかることを考えるととても安い。
カバン等のアイテムをいきなり購入するのはハードルが高い。なので作品の取っ掛かりとして、まずは小物を手にとってもらえるようにしているとのことでした。
確かに特殊な商品ですし、いきなりカバンを・・・とはいきにくい。考えられてますね。今度、名刺入れ買います!!
この照明なんか個展のために作ったのかと思ったら、普通に商品だった・・・
個展では定番の作品から新作まで、どれも魅力的でかなり長居してしまいました。。。
スタッフの方が親切にしてくださって、たくさんのことを教えていただきました。
名刺入れや財布の経年変化について、実際に使ってるものを見せてくれたり、制作方法を教えてくれたり、ありがたかったです。
いろいろ教えていただいたので、作品の種類についても紹介しておきたいと思います。
作品の種類
白い壁
革にパテを塗って、乾燥させる。革を切り出して縫製する。縫製の際のミシン目を消すためにまたパテを塗る。
壁に近くなったカバンを使用することで、本来の壁の姿に近づいていく・・・
経年変化を楽しむには「白い壁」が一番ですね。デニムを着用する人は、デニムの青がカバンにうつりますし、使う人によって変化の仕方が変わるのも面白いところです。
人によってはだたの汚れにしか見えないかもしれませんが、普通の革とは違った経年変化を楽しめるアイテムですね。
黒い壁
アスファルト補填材という塗料が使われていて、表面はザラザラといった質感。これは使っていくうちに摩耗していき、適度なツヤが生まれます。
白い壁のような色の変化はありませんが、使い込むにつれて手触りやツヤに変化が現れるのは面白いところ。色の変化が苦手な人にもオススメです。
この色が服に付いてしまうことはないのかとスタッフの方に質問したところ、普通の革よりも少ないそうです。バッグでも安心ですね。
都市型迷彩
自然な汚れが表現されていて、廃墟のイメージが強い。この加工はかなり大変だそうです。
リアルを追求しようとする姿勢がカッコイイ。カバンを持つには勇気がいるかもしれませんが、小物はちょっと持ってみたいかも・・・
亀裂
ひび割れを表現した「亀裂」。こんなひび割れ、見たことありますよね。
革の上にパテを塗ってから彫刻刀で亀裂を彫り、墨を入れる。縫製したミシン跡を消すためにパテを塗り、埋まった亀裂を掘り起こす。リュックを1つ完成させるのに彫刻刀が2本ほどダメになるそうです。
制作段階まで知っていると、作品を見る目って変わりますよね。面白い。
ドロネー三角形分割
亀裂がカーナビゲーション等に使われるボロイイ図に似ていることから導きだされたスタッズ。
特徴的ですが、そこまで強い主張は感じないので、キーホルダーなんかはちょっと欲しいですね。
壁の穴
コンクリの穴や配管を通す穴、経年で出来た穴が表現されています。ここまで表現するのか・・・と驚きました。
作品は少しロックな雰囲気を漂わせているので、コーディネートに変化を加えるために取り入れると面白いかもしれませんね。
以上が作品の種類になります。どうですか?面白いですよね。
個展の1階では、定番となっている名刺入れや、財布、キーケース等の販売も行っておりました。一緒に行った友人は名刺入れ、買ってましたよ。
最近、ブランドのコラボ等で話題になったり価格が跳ねたりすることが目立つようになった気がするのですが、なんだかなーと思うところがあります。転売の的になったりするのは、ちょっと違うかなって。
こういう自分色に染めていく商品って魅力的だと思うんですよね。これからもカガリユウスケの作品はいくつか持ってそれぞれの変化を楽しんで行きたいと思います。
ではでは。
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