突然ですが、アパレルブランドの一般的な原価率がどの程度かご存知でしょうか。
一般的には20〜30%と言われています。
この数値を考えるとセール時期に見かける50%以上の値引き額にもうなずけるわけですが、そんな中、50%の原価率と驚異的な数値で展開しているアパレルブランドがあります。
それが今回ご紹介する「UNITED TOKYO(ユナイテッドトウキョウ)」。
セレクトショップ「STUDIOUS(ストゥディオス)」を展開している「TOKYO BASE」が2015年3月に立ち上げたブランドで、オールメイドインジャパンにこだわっています。
「日本発ファッションスタイルを世界へ」をミッションに掲げているブランドのアイテムを実際に見てきました。率直な感想も踏まえご紹介します。
コスパ最高!メイドインジャパンのこだわり
池袋パルコに店舗を構えるUNITED TOKYO 池袋店に行ってきました。2016年9月にオープンしたばかりの店舗。モード感漂う店内です。
ユナイテッドトウキョウはモード「MODE」と「MADE IN JAPAN」がミックスされたブランド。
ざーっと店内を見渡してみましたが、キレイめな着こなしが好きな方にはかなりオススメです。
デザインは、ベーシック&シンプル。スタンダードなアイテムを質で勝負でしているところに好感が持てます。
少し光沢のあるアイテムが多く、全体的にアイテムはキレイめ。カジュアルな型のアイテムでも光沢やカラーでバランスがとれており、長く付き合っていけるアイテムがたくさん置いてありました。そして、手の届きやすい価格帯は何よりも魅力的。いくつか良かった点をご紹介したいです。
高品質を手の届きやすい価格帯で
まず注目したいのは50%という驚くべき原価率。
ユナイテッドトウキョウでは、コートが2万〜3万程度の価格帯で販売されています。
参考:UNITED TOKYO
原価率50%を考えると、
10,000円で作られたコートが、20,000円で販売されている計算になりますが、
原価率30%のデザイナーズブランドで考えれば、
10,000円で作られたコートは、3,3000円ほどで販売されている計算です。
ここまで違いが出てきます。同じ質の商品を他ブランドで買おうとすればユナイテッドトウキョウよりも高くなる計算。これだけ考えてもコストパフォーマンスが高いことが分かります。
参考:UNITED TOKYO
ラムレザーシングルライダースが3万円以下で買えちゃいます。ハイセンスなデザイナーズブランドにも手を出したいけど、価格的にキツイ、、、という方には見る価値ありです!
大人の雰囲気漂うカラー展開
店内を見渡して感じたのが、一つのアイテムに対するカラー展開の多さ。
スタンダードなアイテムだからこそカラーでの選択肢が多くなっているのでしょうか。キレイに着こなせる暗めのカラーや、カジュアルに着こなせるカーキ等、選べる範囲が多いのは嬉しいですね。
どのアイテムも鮮やかなカラーというより、落ち着いた色味のアイテムが多く、レッドやグリーンよりのカラーでも取り入れやすいもの多かった印象です。
生産された都道府県まで分かるこだわり
ユナイテッドトウキョウでは、「MADE IN JAPAN」が大きく掲げられています。
一番面白いと思ったのが、商品についているタグ。一つ一つの商品に生産された都道府県が書かれたタグが付けられているんです。
画像のように「広島」と書かれていたり、「東京」はもちろん「岐阜」「福島」「秋田」など、日本全国で生産されたアイテムが置いてあります。
原産国にとどまらず、縫製や仕上げが行われた都道府県が分かるほどの徹底ぶりには驚きました。服を着る上で、この情報が加わると、着ている側としては楽しくなりますよね。愛着も湧いてきます。
アイテム毎の原産地については、オンラインショップの各アイテムページでも確認することが出来ます。気になる方は是非チェックしてみてください。
おわりに
ファストファッションのように、安くても良い服が手に入れられる時代ではありますが、質やこだわりで勝負しているブランドは好感が持てます。ユナイテッドトウキョウのように、作り手の情報が少し加わるだけで服を見る目が変わってくるからです。
近頃の流れでは、ファストファッションブランドが有名なデザイナーとのコラボを打ち出し、デザイン性の高い服を低価格で提供するようになりました。この流れが今後も続けば、デザイナーズブランドが生き残っていくのが難しくなると感じています。デザイン性の高い服の提供だけではなく、プラスαの提案、価値の提供を前面に押し出す必要があるのかもしれませんね。
ちなみに今回、スキニーデニムを購入しました。次回は、購入したアイテムを使ったコーディネートを紹介したいと思います。
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