革の上から建築用のパテを塗る独特の手法が魅力的な『kagariyusuke(カガリユウスケ)』。
“壁を、持ち歩く”というテーマをそのまま表現したバッグ・革小物に触れてからすっかりファンになりました。
最初に手に入れたコインケース、キーケースの他に、今では名刺入れとクラッチバッグが加わりましたが、どれも手に取る度にテンションがフッと上がります。1年使い続けてもそれは変わりません。
最初のザラザラとした質感や硬さのある革は使用と共に、表情が少しずつ変化してきました。
カガリユウスケの大きな魅力である経年変化。今回は1年使用したアイテムの変化を見ていきたいと思います。
汚れる”白い壁”
建築物の白い外壁、それが革のバッグ・小物に落とし込まれたものが白い壁というシリーズ。
年数が経つと黄ばみが出て、黒ずむ外壁と同じように、使い込めばどんどん汚れていきます。
インディゴデニムを履く人が使用すれば青が移っていったりと使う人によって違いが出るのが面白いところ。
以前Suicaを入れていていたこのコインケース。電車に乗る度にカバンから取り出していましたが、iPhone7でSuicaを利用するようになってから利用頻度は減りました。常にカバンの中にあり、今では第2の財布として使用しています。
見る人によっては”ただの汚れたコインケース“。。。好みの別れるアイテムですが、コンセプトや作品に対するブランド側のこだわりを知った上で、自分の生活が作品に現れていく姿を見るのは悪くありません。
1年を通して、汚れていくのがこんなに楽しいものはないなと、そんなことを思った作品。
ツヤが出る”黒い壁”
まるでアスファルトのような凹凸のある作品で、僕が一番好きなシリーズ。
白い壁のように色の変化はありませんが、使い込むにつれてこの大きな凹凸が摩擦で取れていき、そこにツヤが生まれてきます。
革が柔らかくなる、ヒビが入る、凹凸がなくなりツヤが出る。これらの変化を毎日楽しんでいます。
キーケースは毎日使いますし、毎朝、家の鍵をかける時は黒い壁に触れてテンションがフッと上がります。1年経ってもこれは変わりませんでした。
一日のスタートを好きなモノに触れて始める。。。最高ですね。これからも変化を楽しみつつ、お世話になりたいアイテムです。
1年後も使ってる、たぶんきっと
1年使ってみて、また次の1年も使っていきたいと感じさせてくれました。
汚れやヒビ割れ等の変化を”楽しさ”として受け入れられるのは他のブランドにはない魅力ですね。
自分の手に馴染み、使い方次第で”変化”が変わる。。。
来年はどんな表情をみせてくれるのか楽しみです。
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