先日、こんな本を読みました。
『東京スニーカー史』
発売当初に購入してから目を通すのはこれで二度目。なぜ読み返すに至ったのか、、、そこへは普段目にするスニーカーに対して思ったことがあったからです。。。
僕がファッションを好きになったきっかけは、小学生の時に兄が履いていたエアマックス。スニーカーがきっかけでした。
2018年1月に復刻されたガンダムっぽいエアマックス98。兄が履いていたスニーカー。
中学校、高校、大学と進むにつれて自分のスタイルも確立し、意識せずとも街へ出ればセレクトショップへ立ち寄り、PCを開けば、好きなブランドの新作を眺めるようになりました。もうどんどんと服の楽しさを感じる一方で、スニーカーへの興味はなぜか薄れていってしまいました・・・
それは、今のスタイルにスニーカーは合わせにくいと勝手に決めつけ、次第に服を楽しむ選択肢からスニーカーが外れていったからだと、今思えばそう感じます。
履いたとしてもオールブラックのスリッポン。シンプルなもの以外に目を向けることはありませんでした。
それが今では、毎日のように新作スニーカー情報を追っています。
スポーティーな服装やストリート感のあるスタイルが確立してくるにつれて、スニーカーへ対する興味関心がこれまでとは比べものにならないほど高まっています。
そこでふと思ったんですよね
「あ、スニーカー興味あるけど、スニーカーのこと全然知らないや」と。
adidasのスタンスミスも、コンバースのジャックパーセルも、ナイキのエアマックスやジョーダンだって、定番スニーカーでもデザインや名前を知っているだけで、他は何も知らないんです。
ファッションを好きになり、ブランドの想いやアイテムのコンセプトを知って楽しみたいと感じるようになってから、同じようにスニーカーへ対しても、歴史やストーリーを知った上で履きたいと思うようになりました。
スニーカーが社会現象となった時代、その温度感を知りたい
2018年2月26日、日本に社会現象を巻き起こしたエアマックス95イエローグラデの復刻版が発売されました。2015年にネオンという名前で発売されてから3年半ぶりほどでしょうか。今回もプレ値が付くのは確実でした。
エアマックス95が社会現象となった当時、今のスニーカーでは考えられない値段が付いていたと聞きます。価格相場の高騰から強奪事件が発生し「エアマックス狩り」というワードが誕生するほどに。。。
「エアマックス狩り」というワードは漫画「遊戯王」で知りました。
主人公の友人である城之内のエアマックスが強奪され、主人公の遊戯が危険なゲームを持ちかけて取り返す。そんなストーリーから知りました。漫画になるほどの現象だったことを考えれば当時の凄さは分かります。でも、当時の温度感を知らないのです。
スニーカーに興味が出てきた今、日本にだけ訪れたエアマックス95の社会現象を知っておきたかったのです。
スニーカーの教科書『東京スニーカー史』
日本だけでなく、世界的な動きまで教えてくれました。
それは、弾性に優れたゴムの発見やバルカナイズド製法の発明まで遡ります。まだスニーカーという言葉がない時代の話です。
adidas、PUMAの創業者であるダスラー兄弟の亀裂、オニツカタイガーとナイキの繋がり、エアジョーダンの誕生、スポーツメーカーとデザイナーズブランドの結びつき。。。
著名な方のインタビューから当時の文化やスタイルをイメージを膨らませながら読み進めることができます。
マイケルジョーダンがadidas狂だったこと、ジャックパーセルが無敗のバドミントンプレイヤーだったこと、エアマックス95の盛り上がりは日本だけだったこと。この本を読むまでは知らないことだらけ。
今や当たり前となったブランドの立ち上げから、繁栄までの軌跡をまるっとこの本から知ることができます。
復刻、デザイナーズブランドとの大型コラボ
僕が注目しているのはナイキのスニーカーがメイン。主にハイテクスニーカーです。
3月26日はエアマックスが誕生した日(エアマックスデイ)で、2018年のエアマックスデイを記念したスニーカーが次々と発表、発売されています。
初代カラーにアレンジを加えたエアジョーダン1やエアマックス95の復刻もあり、この2〜3月はかなりの盛り上がりを見せています。
そして、3月にはオフホワイトのヴァージルアブローとのコラボスニーカーが海外限定で発売されます。まじでスニーカー単体としてカッコよく、履きたいというよりも眺めていたいぐらい。
今後も、コラボ系は注目していきたいところです。。。
東京スニーカー史を読んで
エアマックス95の話は、6割程度読み進めたところで出てきます。スニーカーの歴史は凄いですね。
スポーツ靴がファッションと結びつくまでは、コンバースもadidasもPUMAもNIKEもスポーツメーカーであり、オリンピック競技でメダルを獲得した選手の足元にどこのメーカーが履かれているのかが注目されていました。
スポーツ競技を怪我なく、快適に行うという背景でスニーカーの機能は進化しています。その進化過程もおもしろいんでよ。
2020年には東京オリンピックが開催されます。僕の趣味であるスケートボードも種目入りしており、金メダリストの足元にはどのブランドのスケシューが輝いているのか、今から楽しみです。
東京スニーカー史を読んで、自分のお金で初めて購入したスニーカーの話も思い出しました。
それは、NIKE SBのダンク。2,000年頃だったと思います。
その頃は他にもタスやマッドフットあたりが盛り上がっていたような気がしますが、久しぶりに聞いた名前が出てくると「あーこんなスニーカーあったわー」なんて懐かしみながら読み進めることができました。
またいつか振り返る時に読もうと思います。みなさんも気になったら是非読んでみてください、きっと懐かしい気分になりますよ。
ビジネス書だけど、次はこれを読みたいなーと。
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